iPhoneを「iOS 10」に、そしてMacを「macOS Sierra」にアップデートしている人は「ユニバーサルクリップボード」という便利な機能が使えることを知っているだろうか。
「ユニバーサルクリップボード」とは、iPhone(iPad)とMac間でコピー&ペーストを連携できる機能である。
使い方をキャプチャ画像付きで詳しく知りたい人は「iPhoneとMacのコピペ連携機能 ユニバーサルクリップボードの使い方と利用条件」という記事を読んでほしいのだが、要するにiPhoneでコピーしたテキストや画像がMacにそのまま貼り付けられるということだ。その逆も然り、Macでコピーしたテキストや画像をiPhoneにそのまま貼り付けることができる。
この機能はすごく便利で、例えばPCのタイピングが苦手なら人ならiPhoneに打ち込んだ文章をすぐにMacに貼り付けることができる。
また、個人的にはURLをコピペする機会が多い。例えば、iPhoneでネットサーフィン中に面白いサイトを見つけて、このサイトはPCでじっくり読みたいなと思った時はURLをコピペしてMacに切り替える。逆にPCでの閲覧に疲れてベッド横たわりながらiPhoneで読みたくなったときはMacからiPhoneに切り替えることができる。
同じことをする手段はいくつかあるが「ユニバーサルクリップボード」を使った方が圧倒的に速いのでおすすめである。
ただ、ひとつ残念なこともある。それはたまに動作が不安定になること。
いつもどおりコピペしようとしても、ペーストする側の端末で直近にコピーしたテキストしか貼り付けることができないのだ。(連携がうまくいっていない)
そこで、以下ではこのようなトラブル時に確認しておくことや、いつも僕が試していることをご紹介してみたいと思う。
「ユニバーサルモードが使えない」という方はよろしければご参考にどうぞ!
iPhoneとMac間のコピペ連携「ユニバーサルクリップボード」が使えないときの解決方法
まずは大前提として、使っているMacが「ユニバーサルクリップボード」を使用するための条件を満たしているかどうかを確認しなければならない。(はじめて使う人のみ)
条件は以下の通り。
- iMac ▶︎ 2012以降
- Mac mini ▶︎ 2012以降
- MacBook Air ▶︎ 2012以降
- MacBook Pro ▶︎ 2012以降
- Mac Pro ▶︎ Late2013
- MacBook ▶︎ Early2015以降
それが確認できたら、iOSデバイスとMacで同じApple IDを使ってiCloudにサインインする。(iOSデバイスとMacで同じApple IDを使うこと)
iPhone:「設定」>「(ユーザー名)」をタップ
Mac:「システム環境設定」>「iCloud」
次に、iPhoneとMacの双方でBluetoothがオンになっているかを確認する。
iPhone:「設定」>「Bluetooth」から “Bluetoothをオン” にする。
Mac:「システム環境設定」>「Bluetooth」>「Bluetoothを入にする」
次に、iPhoneとMacの双方でHand-off(ハンドオフ)がオンになっているかどうかを確認する。
iPhone:「設定」>「一般」>「Handoff」から“Handoffをオン”にする。
Mac:「システム環境設定」>「一般」>「このMacとiCloudデバイス間でのHandoffを許可」にチェックを入れる。
それでもうまく動作しない場合は
- うまくいかない動作と逆の動作をしてみる。(iPhoneでコピーしたテキストがMacにペーストできないなら、逆にMacで適当なテキストをコピーしてiPhoneにペーストしてみる)
これでもうまく動作しない場合は
- iPhoneとMacでWi-Fi、Bluetoothを一旦オフにして再度オンにする
- iPhoneとMacでiCloudから一旦サインアウトして再度サインインする(iCloudデータが削除される注意点あり)
- iPhoneとMacを再起動する
- iCloudの「iPhone(iPad)を探す」をオンにする:「設定」>「(ユーザー名)」>「iCloud」>「iPhoneを探す」
- iPhoneの設定アプリで「一般」>「リセット」と進み、「ネットワーク設定をリセット」する。(Wi-Fiのパスワードがリセットされるなどの注意点あり)
まとめ
僕の場合は上述した【うまくいかない動作と逆の動作をしてみる】という方法か、もしくは【ネットワーク設定をリセット】でよく解決できるので同じような不具合でお困りの方はぜひお試しを!
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