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当ブログでは過去に「Anker PowerPort III Nano 20W」と「AUKEY 20W PA-Y20S」をレビューしています。
2つの記事を読んだ友人からこんな質問がありました。
ちょうど良い機会なので実際に使ってみた結果どちらがおすすめなのかをまとめておきたいと思います。
AnkerとAUKEYの20W充電器、1年以上使い続けた結果おすすめはどっち?
比較するのは下記の2製品です。
- Anker PowerPort III Nano 20W
- AUKEY 20W USB C 急速充電器 PA-Y20S(執筆時、販売は公式サイトのみ)
どちらがおすすめなのか…結論から言うと「Anker PowerPort III Nano 20W」がおすすめです。
比較しながら理由を説明します。
基本仕様だけ見ると「一長一短」
まずは基本仕様の比較ですが、どちらも一長一短です。
Anker PowerPort III Nano 20W | AUKEY 20W PA-Y20S | |
本体サイズ | 27 × 27 × 45mm(プラグ部分含む) | 32 × 36 × 36mm |
重さ | 約30g | 約43g |
プラグ折り畳み | × | ○ |
本体サイズはプラグ部分を抜きに考えれば「Anker PowerPort III Nano 20W」のほうが小さいです。
ただし、「AUKEY 20W PA-Y20S」はプラグを折り畳むことができます。プラグを折り畳めば本体の奥行きに関しては「AUKEY 20W PA-Y20S」のほうが短くなります。
写真で見てみましょう。
▲正面から見ると「Anker PowerPort III Nano 20W」のほうが明らかにコンパクトに見えますが、横から見ると奥行きは「AUKEY 20W PA-Y20S」のほうがプラグが折りたためるぶん短いことが分かると思います。
プラグ部分が折り畳めるかどうかの重要性は人によって違います。
プラグが折り畳めない充電器はカバンの中で他の物と絡まったり傷つけてしまう可能性があるため、充電器をカバンに入れて外出先に持ち運ぶ機会が多い方は折りたたみ式を選んだほうが良いです。
そういう意味ではプラグが折り畳める「AUKEY 20W PA-Y20S」に分があると言えます。
隣のコンセントと干渉しないかどうか
プラグが折り畳めるという点では「AUKEY 20W PA-Y20S」に分がありますが、正面から見たサイズは「Anker PowerPort III Nano 20W」のほうが明らかにコンパクトでしたよね。
正面から見たサイズは意外と重要なんです。
なぜなら大きい充電器は隣のコンセントに干渉してしまう可能性があるためです。
こちらも写真で比較してみます。
⬆︎電源タップの種類にもよりますが、筆者の環境だとこんな感じです。
「Anker PowerPort III Nano 20W」は(ギリギリ)干渉しませんが「AUKEY 20W PA-Y20S」は干渉する可能性が高いことが分かってもらえたと思います。
ちなみに重量の差は約15gほどありますが、その程度の差は手にとっても分からないレベルなのであまり気にする必要はありません。
一旦ここまでの比較をまとめます。⬇︎
基本仕様の比較結果まとめ
Anker PowerPort III Nano 20W
- 超コンパクトサイズ(隣のコンセントに干渉しづらい)
- プラグが折り畳めない
AUKEY 20W PA-Y20S
- プラグが折り畳める(持ち運びに便利)
- 隣のコンセントに干渉する可能性がある
Anker PowerPort III Nano 20Wがおすすめの理由
基本仕様だけ見ると一長一短なのになぜ「Anker PowerPort III Nano 20W」のほうがおすすめなのか…。
その理由は「発熱」です。
というのも、「AUKEY 20W PA-Y20S」は「Anker PowerPort III Nano 20W」より充電中の発熱が大きく、充電開始から30分くらい経つと本体がかなり熱く感じます。
充電中の充電器の表面温度を計測してみました。
非接触式温度計で計測したため多少の誤差はあるかと思いますが、「Anker PowerPort III Nano 20W」の最高温度が43.6℃だったのに対し、「AUKEY 20W PA-Y20S」は48.9℃という結果となり5.3℃ほど差があることが分かりました。(6月の室内で計測)
また、「Anker PowerPort III Nano 20W」は充電開始から約20分後にピークの温度を迎え、そこから徐々に下がっていったのに対し、「AUKEY 20W PA-Y20S」は約20分後も温度が上昇を続け、約30分後にピークを迎える結果となりました。
つまり「AUKEY 20W PA-Y20S」は「Anker PowerPort III Nano 20W」に比べて高い温度の発熱が長い時間続くことになります。
ちなみに、人間がやけどする温度について調べたところ下記のような情報を見つけました。
人がやけどする温度は45度以上。45度の低温なら1時間、70度以上の高温なら1秒で皮膚組織の破壊が始まるといわれています。
引用:川久保眼科
「AUKEY 20W PA-Y20S」はピーク時の温度こそ48.9℃でしたが、そこから徐々に下がっていくため長時間触ることはなくやけどの心配まではないと思います。(保証はできませんが…)
とはいえ、手で触って『かなり熱い』と感じる発熱は心配なので個人的には「AUKEY 20W PA-Y20S」よりも「Anker PowerPort III Nano 20W」をおすすめします。
Anker PowerPort III Nano 20W (PD 充電器 20W USB-C 超小型急速充電器)【PSE技術基準適合 / PowerIQ 3.0 (...
まとめ
本記事の内容を表にまとめました。
メリット | デメリット | |
Anker PowerPort III Nano 20W | ・超コンパクトサイズで隣のコンセントに干渉しずらい | プラグが折り畳めない |
AUKEY 20W PA-Y20S | プラグが折り畳める | ・隣のコンセントに干渉する可能性がある ・発熱が大きい |
なお、AUKEYは執筆現在「PA-B1S」という20W充電器をメインに販売しているようです。筆者はまだ試していませんが、もしかすると発熱が改善されているかもしれません。
もし発熱が改善されていた場合、プラグが折り畳める「PA-B1S」に軍配が上がる可能性は十分あります。機会があれば試してみたいと思います。
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