車検とは

自動車を所有したら車検を受けなければならないことは周知の事実ですが、そもそもどうして車検を受けなければならないのでしょうか?
車検とは「自動車検査登録制度」の略で、Wikipediaでは下記のように記されています。
自動車検査登録制度(じどうしゃけんさとうろくせいど)とは、日本でミニカーや小型特殊自動車を除く自動車や排気量250ccを超える自動二輪車(道路交通法における大型自動二輪車を含む)に対して、保安基準に適合しているかを確認するため一定期間ごとに国土交通省が検査を行い、また自動車の所有権を公証するために登録する制度をいう。
つまり、車検は道路を走っても良いですよという許可をもらうための検査であり、自動車の所有権が誰にあるのかをおおやけに証明するための登録制度ということになります。
車検の有効期限は?何年ごとに必要?
車検は一定期間ごとに実施しなければなりませんが、有効期限は種別ごとに違います。
具体的には、自家乗用車は新車登録から初回の検査は3年後で良く、その後は2年ごとに車検を受けます。ただし8ナンバーの車は新車でも初回の検査は2年後となり、その後は自家乗用車と同じく2年ごとの車検実施となります。
また、バイクは排気量が250ccを超える(251cc以上の)場合に車検を実施する必要があり、新車登録から初回の検査は3年後で良く、その後は2年ごとの車検となります。250cc以下のバイクに車検は必要ありません。
その他種別は下表のとおりです。
新車購入後初回 | 2回目以降 | ||
旅客運送事業用自動車(バス、タクシー) | 1年 | 1年 | |
貨物自動車 | GVW8t以上の貨物自動車 | 1年 | 1年 |
GVW8t未満の貨物自動車 | 2年 | 1年 | |
国土交通省令で定める自家用自動車 | 乗車定員11人以上の自動車(バス) | 1年 | 1年 |
幼児専用車(乗車定員10人以下のスクールバス) | 1年 | 1年 | |
貸渡自動車(レンタカー) | 2年 | 2年 | |
その他の自動車 | 自家用乗用自動車・二輪自動車(251cc以上) | 3年 | 2年 |
その他(大型自動車・特殊自動車) | 2年 | 2年 | |
検査対象軽自動車 | 乗用 | 3年 | 2年 |
貨物 | 2年 | 2年 |
(出典:https://www.mlit.go.jp/jidosha/kensatoroku/kensa/kns01.htm)
車検の必要書類
車検を受ける際は以下の書類が必要となります。
- 自動車検査証(車検証)
- 自動車税納税証明書
- 自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責保険証)
また、ユーザー車検を受ける方は追加で以下の書類が必要です。
- 自動車重量税納付書
- 自動車検査表
- 継続検査申請書
- 定期点検整備記録簿
▶︎各書類の詳細はこちら
車検の必要書類
車検費用
車検費用は
- 法定費用(自賠責保険料、自動車重量税、印紙代)
- 車検基本料(24ヶ月定期点検料や検査手数料、代車費用など)
- 修理費用(部品代や工賃)
の3つに大きく分けられます。
「法定費用」は自賠責保険料、自動車重量税、印紙代が含まれ、どの整備工場で車検を受けても費用は同じです。
一方、「車検基本料」「修理費用」は整備工場によって費用が異なります。
それぞれの費用の説明は車検にかかる費用の内訳をご覧ください。
車検証の所有者は自分の名前にならない場合がある
車を購入する際にローンを組むと、車検証に記載される所有者は自分ではなくディーラーや信販会社となります。
これは「所有権留保」といい、ローンが完済するまでは車が担保となり、所有権は売主に残るということです。
万一、ローンが途中で支払えなくなった場合などは所有者側の都合で車を売却することが可能となります。
また、ローンを完済し終わっていたとしても車を売却したり廃車にする際は所有権留保の解除をしなければなりません。
所有権留保の解除はわたしが実際に行った記録がありますのでよければ参考にしてください。
▶︎所有権留保の解除方法
日産車の所有権解除に必要な書類、費用、手続きは?
車検実施店舗の選び方
車検はディーラーや車検専門店に依頼することが一般的ですが、格安で車検を受け付けている代行業者もあります。
代行業者はいわゆるユーザー車検を代行してくれる業者で、国から認定を受けていないため車を分解整備することができません。基本的には車検場で検査を受けて帰ってくるだけと考えて良いでしょう。
▶︎車検代行業者についてはこちら
格安(代行)車検は危険?からくりは?
一方、ディーラーや車検専門店は国家資格を持った整備士が車を分解整備します。そのため車をより良い状態で保つことができます。
車検費用の安さでは「代行業者」>「車検専門店(カー用品店、ガソリンスタンドも含む)」>「ディーラー」の順ですが、車検後の車の安心感という面では「ディーラー」>「車検専門店」>「代行業者」となります。
ディーラーは費用が高い。代行車検は安いけど車の状態が心配。という方はカー用品店や車検専門店に依頼すると良いでしょう。
なお、楽天車検では近隣の整備工場を検索できます。安い店舗が探しやすいのでご活用ください。
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