WWDC2016発表内容〜「iOS10」「macOS Sierra」「watchOS3」「tvOS」

Appleが主催する「WWDC2016」が2016年6月14日午前2時(日本時間)に開催され、新しいOS(「iOS10」「macOS Sierra」「watchOS3」「tvOS」)が発表された。

「OS X」に関しては、当初の噂どおり名称が変更され「macOS Sierra」が発表されている。

各OSの新機能は以下のとおり。

「watchOS 3」

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・アプリの起動速度が7倍に向上

・Dockが搭載され、サイドボタンから起動中のアプリを素早く一覧表示

・手書き機能「Scribble」が追加(英語だけでなく中国語に対応)

・「ミニーマウス」などの新しいウォッチフェイスを追加

・サイドボタンの長押しで緊急電話をかけられる

・アクティビティの共有機能を追加

・車椅子利用者の手首の動きを検知、運動パターンを解析

・定期的に深呼吸を促す新アプリ「Breathe」

正式リリースは今秋を予定

「tvOS」

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・ビデオチャンネル数は1,300チャンネル

・アプリ数は6,000個

・Siri対応のリモートコントロールが可能に

・「Single sign-on」機能により、1度の認証で各種コンテンツが利用可能に

・ダークモードが追加

正式リリースは今秋を予定

「macOS Sierra」

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・従来の「OS X」から「macOS」に名称が変更(バージョン名「macOS Sierra」)

・Apple WatchでMacにログイン可能に

・ユニバーサルクリップボード(「macOS」と「iOS」間でテキスト、写真、動画の共有が可能に)

・Macのストレージを管理する機能「Optimize Storage」の追加

・モバイル決済機能「Apple Pay」をMacに導入(決済はiOSのTouch IDを利用して認証)

・すべてのアプリケーションがタブ化

・他の動作をしながら動画を閲覧できる「Picture in Picture」機能

・MacがSiriに対応

正式リリースは今秋を予定

「iOS10」

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・ロック画面、通知表示、コントロールセンターなどのUIが向上

・Siriをデベロッパーに開放。サードパーティ製アプリでもSiriが使えるようになる

・入力候補を推測して提示する「QuickType」

・写真アプリでは、顔認識や背景認識、位置情報をもとに自動カテゴリー分けなど

・マップアプリでは、スケジュールなどを認識して移動経路などをお知らせしたり、渋滞情報などを搭載。サードパーティーに拡張機能のAPIを開放

・Apple MusicのUIを刷新。歌詞表示に対応

・HomeKitの各種製品が操作可能となる「Home」アプリの提供

・留守番電話をテキストで文面化する機能を追加

・留守番電話のスパムを自動認識

・手で持ち上げるだけでスリープが解除される機能の追加

・一部純正アプリの削除が可能に

▼メッセージアプリに複数の新機能追加

  • LINEなどのように、URLを貼り付けるとサムネイル画像などが表示されるリッチリンク機能の追加
  • メッセージアプリ内から写真・動画撮影が可能になった
  • 絵文字のサイズを3倍に拡大できる機能の追加
  • 絵文字の予測変換機能の追加
  • 文章内の絵文字化できる単語をハイライトで絵文字に変換する機能の追加
  • スワイプしないと見えない文字や画像を送る機能の追加
  • 手書き機能の実装
  • 画面全体を使う効果(フルスクリーンエフェクト)が可能に

正式リリースは今秋を予定

まとめ

「OS X」やMacのSiri対応など、噂どおりの追加機能からそうではない新機能まで盛りだくさんの発表となったが、いかがだろうか。

個人的にはMacへのSiri搭載やユニバーサルクリップボードがすごく気になっている。

それから、iPhoneの本体を起こすだけでスリープ状態を自動解除してくれる機能も何気に嬉しい。今までは当たり前だった手間が少しでも省けるのは本当にありがたいと思う。

今秋の正式リリースが楽しみだ。

source:Apple , YouTube