本やネット記事では大学進学について当たり障りのないことばかり書かれていますが(個人の意見です)、本記事では僕が実際に経験した事実をもとに大学進学の落とし穴をお話できればと思います。
やや特殊な記事かもしれませんが、実話なので進路に悩む高校生やその親御さんはよければ参考にしてください。
高校生必見?初めての進学分野でFラン大学を選んで後悔した話
早速ですが、僕は大学時代、いわゆるFランと呼ばれる偏差値が低めの大学に通っていました。
その大学を選んだ理由は、高校の先生に勧められたからです。
僕は高校時代に3年間学んだ内容とは畑違いの専門分野に興味を持ってしまい、進路に迷っていたところ、先生がその専門分野でも推薦で入れるかもしれない大学を紹介してくれたのです。
その時点で僕が抱いていた不安は以下の2つでした。
- 大学の専門分野(学科)とは畑違いの分野で勉強してきた高校生を本当に推薦で合格させてくれるのか。
- 興味はあるものの、未知の分野という不安。(高校でしっかり学んできた他の学生についていけるのか)
【不安①】大学の専門分野(学科)とは畑違いの分野で勉強してきた高校生を本当に推薦で合格させてくれるのか
僕の高校には志望大学と同じ専門学科はありませんでした。そのため、大学からの指定校推薦枠が1人も設けられていなかったのです。
ですが、高校の先生が「こちらの高校にこんな生徒がいて、そちらを指定校推薦で受験させたいのですが」と大学側に相談してくれたそうです。僕はそのおかげで特別に受験させてもらえることになりました。
とはいえ、当時の先生からは面接と小論文の結果次第では落ちる可能性があると伝えられていました。指定校推薦で落ちるというのはあまり聞きませんでしたが、僕の場合は異例のパターンだったのでそういう条件だったのかなと勝手に解釈して先生と何度も面接の練習をしました。
もちろん結果は合格。1つめ不安は無事クリアすることができました。
【不安②】興味はあるものの、未知の分野という不安。(高校でしっかり学んできた他の学生についていけるのか)
2つめの不安は、高校でしっかり専門分野を学んできた他の学生に勉強がついていけるのかということでした。
入学して早々に複数人の友達ができましたが、やはり高校でしっかり専門分野を学んできた学生達ばかりでした。専門分野の話にはついていけず、中には実家の家業がその分野(つまり親がその分野の会社社長)という友達も数人いて、僕は狐につままれたような気分になりました。
そうは言っても自分で決めた道です。高校の先生の尽力にも感謝しつつ、少しでもみんなに追いつけるように頑張ろうと気持ちを切り替えました。
しかしその矢先、事件は起きます。
入学しておよそ2ヶ月ほど経ったころ、専門分野担当の教授から学生全員に課題が出されました。高校時代に学んだ基礎を試すような課題でしたが、まったくの異分野で学んできた僕にはその分野の基礎知識が足りません。今の時代ならネットで調べながら課題をこなせそうですが、当時はネットがまだそれほど普及しておらず、僕は高校時代に学んだ異分野の知識を取り入れながら自分なりに課題に取り組み、提出しました。
すると後日、課題を出した教授から呼び出されたのです。
教授は大学に入学してまだ2ヶ月足らずの僕にこのように言いました。
「課題見ました。大学辞めたら?辞めるなら早いほうがいいよ。」
教授の部屋に入ったとたん、淡々とそう言われた僕は愕然として、その後はひたすら謝り続けました。人生経験のない若干18歳の僕には謝ることしかできなかったのです。
教授には「明日から私の講義には来なくていいから。」とも言われましたが、ひたすら謝ることで「うん、もういいですよ…」という半分呆れたような返事をもらいました。
そのとき感じたことは、僕は小学校から高校まで素晴らしい先生達に恵まれて成長してきたということでした。
たった1度の失敗でこんなに突き放してくる先生はいなかったし、むしろ失敗した生徒が成長できるように応援してくれる。それが教育者だと思っていたぶん余計にショックでしたし、絶望的でした。
もし教授の発言は「愛のムチ」という捉えかたをした方がいたなら、申し訳ないですがそれは間違いです。もちろん僕の努力不足に否定はできませんが、あの冷たい眼差しと、まるで定型文を読んでいるかのような感情の入っていない話し方にムチのような痛みは感じませんでしたので。感じたのは恐怖と絶望だけでした。
このように、高校でしっかり専門分野を学んできた他の学生に勉強がついていけるのか、という2つめの不安は、入学してからたったの2ヶ月足らずで意外な形で僕を苦しめたのでした。
新たな事件発生!教室に入れてもらえない!?
大学4年生のときに、新たな事件が勃発します。
僕はそのとき数学の講義を受けていましたが、教授が講義後半に複数の問題を出してきて、これが解けたものから退出して良いと言い始めました。
僕はたまたま早めに問題が解けたので友人が解き終わるのを待っていました。
ですが、数人の友人達は講義終了のチャイムが鳴っても問題を解くことができなかったのです。
ここまでの段階ではよくある話のようですが、その後、教授が問題の発言をします。
「まだ解けてない人はそのまま残りなさい。解けるまで出られませんよ。」
ある学生がこのように言いました。
「すいません、次の講義があるんですけど…」
すると教授はこう言いました。
「じゃあ早く解きなさい。」
僕は急いで友人達にこっそり答えを教えました。
しかし、結局次の講義の開始時間には間に合わず、およそ5分遅れで教室に到着しました。
ですが、教室には鍵がかかっていたのです。
すると教授が教室から出てくるなり僕たちに向かってこう言いました。
「遅れてきた者は入れんよ。」
僕たちは遅れてしまった理由を伝えました。
それに対する教授の返答はこうでした。
「数学の問題が解けて次の講義に間に合ってる奴もいるんだから、時間内に解けなかったお前らのせいだろ?お前らは次から来んでいいよ。」
僕は1年生の時にも他の教授に「明日から私の講義には来なくていいから。」と言われています。つまり大学生活で2度も講義の専攻の強制終了宣言をされてしまったのです。
しかし、4年生になった僕は1年生のときとは違います。
僕は1年生のときに教授に言い返せなかったモヤモヤも一緒に吐き出すように反論しました。
そのときの一部始終は以下のとおりです。
僕:「人は同じように勉強したとして誰しも同じ結果がでるとは限りませんよね?学力に差が出るのは当然のことだと思います。それを理由に次の講義に参加させなかったり次から来なくていいと言うのは差別的発言ではありませんか?」
教授:「何が差別じゃ。」
僕:「それに大学のシステムに問題があると思います。本当に悪いのは僕たちですか?数学の〇〇教授と話し合ってください。百歩譲って僕たちが悪かったとしても、講義に5分遅れただけで僕たちから今後の講義を受ける権利まで奪う権限が〇〇先生にあるんですか?」
すると教授は無言で教室に戻り、僕たちを無視したまま扉に鍵を閉めて講義を始めました。
僕は感情的になってしまったことを友人達に謝りました。友人の中には、その講義の単位が取れなければ留年が決まり卒業できない人もいたのです。もしかすると反論せずにひたすら謝り続ければ次回から講義に参加できたかもしれない。本当に申し訳なく思いました。
幸いなことに後日その友人が大学の総務課に相談したところ、なんとか次回からの講義を受けさせてもらえることになったそうです。そして教授は減給処分になったと聞きました。僕は安堵の気持ちでいっぱいでした。
毒舌のまとめ
まとめますと、この記事で僕が言いたかったことは『Fラン大学には質の低い教授がいる』ということですね。
もちろん僕が通った大学がたまたまそうであっただけかもしれません。ですからすべてのFラン大学が同じ状況だとは言うつもりはありませんし、Fラン大学の全ての教授が低レベルだと言うつもりもありません。むしろ優秀な教授のほうが多く在籍しているはずです。
ただし、本記事は実話であり、Fラン大学には記事内に登場したような無能な教授が存在する可能性は否定できないのです。
ですから、Fラン大学にはそれなりの覚悟を持って進学していただきたい。特殊なケースかもしれませんが、高い入学金を支払って、入学早々退学を迫られる人もいるわけですから。
賢い余談:大学のパンフレット(資料請求)を活用しよう
これは余談ですが、大学の志望校選びについては複数の大学のパンフレットを参考にする方法があります。というか主流のやり方ですね!
僕は高校の先生のススメだけで判断したので複数の大学のパンフレットを比較したことはありませんでしたが、きちんとやっておけばもしかすると違った選択肢が見つかったのかもしれません。
パンフレットには授業内容や目指せる資格、就職状況、キャンバス内の雰囲気、部活動情報などが掲載されています。
大学への資料請求は基本的に無料(一部有料の大学あり:平均300円程度)ですので大学進学を希望する高校生は必ずパンフレットを取り寄せて参考にしましょう!
→《高校生注目》スタディサプリ進路で学校パンフをまとめて請求
